メリット工法とメリットフォーム

 

メリット工法とメリットフォーム

-コストダウンと工期短縮を実現するコンクリート型枠構築の新工法

①メタルフォームにセパレータ用の穴あけが不要

従来のフォームタイ工法では、メタルフォームの面板に工事のつどセパレータ用の穴あけ加工の必要がありました。しかし、メリット工法は、型枠リブにスリットを有するメリットフォームとメリットコーンを用いて行う新しい施工法ですから、メタルフォームに穴あけは不要です。
このため、型枠面板の損傷が少なく、長期間にわたって転用することが可能となりました。
また、穴あけ・穴うめ・面板補修などの手間が省け作業効率、資材管理上のメリットも見逃せません。

②ナット締めつけによる面板の歪みがなく軀体面の仕上がり制度も良好

一般のフォームタイ工法では、セパレータを型枠面板で支持するため、ナットの締めつけ力によって内側に変形することがあります。
そのため締めつけ作業には熟練者の腕を必要とします。
しかし、メリット工法の場合は、メリットコーンを用いて型枠のリブに設けられたクリップ穴でセパレータを支持するため、面板の変形がなく、当然、軀体の仕上がり精度も良好です。もちろん作業には熟練度の有無を問いませんから、労務コストも減少します。

③締めつけと枠組みが同時完了

セパレータの固定にはメリットコーンを用いるため、パネル枠部のクリップ穴を利用して、締めつけと型枠の組み立てが同時にできます。また、解体、組み払いも容易で、従って作業時間は一般工法に比較してはるかに短縮されます。
メリットコーンは、従来の木コンやプラコンが、メタルフォーム解体時のねじれ・損傷などで1回使用するつどネジ山の切り直しが必要であったことに較べ、損傷がなく何回も使用が可能です。

④作業に際して熟練不要

穴あけ、締めつけ、組み立て、面板補修…と、これまでのコンクリート仮設工事には経験の有無や熟練の度合によって作業能率にかなりの差が生じました。
メリット工法だと経験のない作業員でも能率よく、仕上がりムラのない型枠仮設ができ、特に労務量・労務コストの削減という点で工事の経済性が促進されます。

⑤特長を最大限に活かす大型パネルの連続使用

メリット工法は、組み払い・転用がスムーズで仕上がり精度も安定しているため、共同溝の建設工事や護岸・堤防・擁壁工事など単純壁の多い工事では、同一形状の大型パネルを組んだまま移動連続使用できるという点で一般工法よりも優れており、とりわけ工期の短縮という点で大きく貢献します。

⑥資材点数が少なく管理補修が有利

メリット工法は、作業が容易なばかりでなく、資材の点数が少ないために資材の調達管理が有利です。
また、バタ材などの補助資材も従来の工法と較べて約半分で済みます。メリットフォーム、メリットコーンともに損傷が少なく、補修手間が減り転用回数が増すため、資材コスト面でも有利です。

⑦メタルフォームをはじめ一般のメタルフォームと併用可能

メタルフォームあるいは在来のメタルフォームの在庫をお手持の場合、メリットフォームと併用して、メリット工法による施工が可能です。

⑧強度抜群のメリットコーンとハイテンションセパレータ

メリットコーンは、高張力鋼を鍛造によって製造したもので、たび重なる強度試験の結果、最大7,000kgの引張り強さに耐えることが実証されております。
従って、ハイテンションセパレータとの共用により軀体の安全性および仕上り精度は非常に高くなります。